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南大阪フットケア研究会の目的のひとつに

「地域で共有できるアセスメントシート(足観察表)の作成」がありました。

 

それは作成可能か、第1回セミナーから検討し、第4回セミナーにおいて推奨するアセスメント項目を決定しました。第1回セミナー参加者全員に自分の施設で使っているアセスメントシートを持って来てもらい、第2部の演習でグループワークしました。その後全体でディスカッションを行い共有できるシートの作成について検討。結果:各施設それぞれ特徴はあるが足チェック項目は共通しているところがあった。

結論:共有できるアセスメントシートの作成は可能と思われました。

第2回セミナー「地域で共有できるアセスメントシートの作成」について、

第2部の情報交換会で全体ディスカッション。アセスメントシートを使っている施設、これから作成する施設、見直しをしたい施設、様々ある中、自分の施設で作っているアセスメントシートも十分使いこなせていないことが目立つ。ここで、これがBestとして作成し、それを持ち帰り、果たしてどれだけの施設が、取り入れられるか。少ないのではないかと思われました。自分の職場スタッフ、所属長などに、説明⇒許可⇒変更の申し出をし、使用となる、その後も使いこなせるかとなると、難しいと考えられました。各施設違って当たり前、違っていいのではないか、但し、アセスメント漏れがないように、しっかり足を観察したい。同じレベルで足を観察したい。異常があれば相談したい。不安な思いを分かち合いたい。そのためには共有できるアセスメント内容が必要であるとしました。

結論:アセスメントシートは個々の施設において、一緒に使う仲間と相談し作成するのが良いと思われました。不備があれば適時カンファレンスなどで話し合いを行うのが良い、必要な項目は地域で共有するようにしていこう、ということになりました。    

 

 

第4回セミナーでのまとめ(平成26年度)

以後、世話人会で「アセスメント部」を作り、地域で共有できるアセスメントシートの作成に取り組みました。

各施設から頂いたアセスメントシート(足チェック表)、全国的な学会が推奨する足観察表などを参考に、

全ての施設に観察していただきたい項目を10項目選出しました。

そしてこれらを含むアセスメントシートの作成を推奨いたします。

 

南大阪フットケア研究会で推奨するアセスメントシートの10項目

1.疾患 原疾患 合併症 患者の全身状態 

2.写真

3.神経障害 しびれ フィラメント

4.血流障害 冷感 ABI/TBI  SPP

5.爪

6.皮膚

7.変形

8.履物

9.セルフケア能力 爪は誰が切っているか 清潔か

10.リスク分類 4段階分類

レベル1 セルフケア良・神経障害なし⇒ 年1回評価(専門看護師など)⇒ 本人は毎週or毎日

レベル2 セルフケア良・神経障害変形あり・潰瘍の既往なし⇒ 半年1回評価⇒ 本人は毎日

レベル3 DM合併症複数あり・PADあり・潰瘍の既往なし⇒ 3ヶ月1回評価⇒ 本人は毎日

レベル4 DM合併症複数あり、PADあり・潰瘍の既往あり⇒ 1ヶ月毎or来院毎⇒ 本人は毎日

*本人や家族に足観察の教育を十分行ったうえで、異常の早期発見を自ら行えるよう見守ること、足に関心をもってもらうことが大切です。

足観察ノートなどを利用し、それを看護師が適時確認することも、お勧めします。

 

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